おとうと をみた。

おとうと(映画) をみた。

あまりおもしろくない。
姉と弟とかいわれてもなんかもう全然わからんかった。アホたれのおっさんが好き放題してみんなが仏心出すからつけあがる話。
死ぬまでのどこかで張り手一発かましてけじめ付けるべきだったのに。

全編に "ここは本筋じゃないんで気にしなくていいです" みたいなところがあって、好きじゃない。
なんか娘さん軽いし、乗り換え上手っていうか、軽すぎてひくし。婆さんはうっとしいだけだし、婆さんのあしらい方もリアルじゃないし。焼酎点滴に入れたら死ぬし。おとうとの死に際がめちゃキレイ、よく喋るし、血色いいし、手はふっくらしてるし、肌にハリがあって、髪の毛もフサフサで、ほんとにこの人死ぬんですか? っていうか、なんていうか、ぜんぜん臭いしなさそう。東京と大阪の間を休まずドライブしても全然つかれてないし。死ぬことになったらみんな優しいし。おかしい。資金も人員カツカツのターミナルケア施設のお姉さんがあんなに健康そうだし。葬式のお金はどっからでたのっていうのもあるし。薬局は潰れないし。
こういう、どうでもいいところが適当っていうかテンプレだったりファンタジーなのってあんまり好きじゃない。気にするなっていってもどうしたって気になる。

婆さんが最後、締めくくりに許しをあたえてるけど、どうせ自分が似たような境遇だから同情してるだけで、我が身可愛さもあっての発言だし、こういう輩に情けをかけるとろくなことねえぞっていう映画。死んだら許されるわけじゃないし、死んだら美談じゃないし、わけわかんねえ鳥と金物の洗面器遺して死ぬとか冗談じゃない。

情に厚くない現代的な若者だから理解できないんだと思う。