ザ・ドッグ

今日、犬のリードを急に預けられて、すごく嫌だなあと思ったけどニコニコして引き取った。
小奇麗で小気味よく跳ねる小型犬だったんだけど、なんともいえない敵意のようなものを感じて収まりが悪いというか緊張感を感じるというか気持ちが落ち着かず、なんで自分より偉い人から預かった小型犬って憎たらしいんだろうなあとおもいながらリードを握ってた。
犬がだいぶはしゃいであっちこっち行こうとするので声をかけながらリードを引いて動かなかった。
そのうち犬が前足を僕の膝にポン!と置いて走りだしてリードがビンっ!もどってきて前足をポン!走りだしてリードがビンっ!っていうのを繰り返しだして、

膝ポン!紐ビン!膝ポン!紐ビン!膝ポン!紐ビン!膝ポン!腰カクカク!紐ビン!膝ポン!腰カクカク!紐ビン!膝ポン!腰カクカク!紐ビン!を繰り返すうちに犬がどんどん必死になってきた。
膝ポンが可愛いらしいのでニコニコ見守ってたらとうとうギャンギャン吠えだして、噛み付こうとしたり、足にしがみついて腰をカクカク始めてしまって、すいませんちょっと手におえないですってリードを返した。
その後すぐに犬とはバイバイして、小型犬ちょっとわけわかんねえ脳化指数がアレな生き物はアカンわと思って帰ってきたんだけど、
さっき調べたら膝ポンもカクカクもいわゆるマウンティングで、僕が言うこと聞かないからマウンティングしてわからせるっていうのを繰り返して最終的にキレたんだなと分かってこっちが無抵抗なのを良いことに好き勝手してそれでも不満があったらギャンギャン騒ぐだなんてさすがは体を横にして生きる生き物なだけあるなと感じた。
飼い主の人は前足ポンと腰カクカクをみて戻ってきてコラ!なにやってんの!やめなさい!っていってたので悪い人じゃないと思いました。