ベーコンと神の怒り をみた

Bacon & God's Wrath by Sol Friedman
 90歳になったおばあさんが生まれて初めてベーコンを食べるドキュメンタリ
敬虔なユダヤ教徒の両親を持ち、戒律を守らずに”罰”を受けた祖母の話を聞かされて育ったユダヤ教徒のレイジー。
 彼女にとってはベーコンを食べることは無信仰の入門のためのイニシエーションであって、盲目的信仰との決別の意思表示らしい。
 根拠もなく信じ続けるだけの信仰を恐怖心から生まれたただの迷信だ、信仰を続けることは真実を受け入れる勇気がないだけと言いベーコンを食べる。
 そして”ベーコンを食べた罰”によって自身が絶命したりこの世が終わらなかったことに安心し「良い朝食だったわ」と言って終わり。

 信仰はお化けやサンタを信じるようなものという彼女の宗教観は自分の宗教観との合致を感じられた。
 また、神を試すためにベーコンをたべることを選んだことが、「戒律で禁止されたものを食べたために罰せられた祖母の話」との関連を感じ、非常に興味深かった。