『砂漠でサーモン・フィッシング』(Salmon Fishing in the Yemen)をみた。

砂漠でサーモン・フィッシング』(Salmon Fishing in the Yemen)をみた。

おそろしくつまんない。見ないほうがいい。

ドキュメントっぽいハッピーなフィクションかとおもったら違った。プロジェクトを成功させてみんなハッピーみたいなサクセスストーリーを期待していたのに。

ただただおセックスの話、ビッチがイケメン引っ掛けて、家庭不和の男たぶらかしてるだけ。はらたつ。鮭釣らねえし。鮭釣れよ。鮭一匹しか釣ってねえよ。二時間もあんのに。

ぜんぜん鮭関係ない。鮭が砂漠で! とか 砂漠に川を! とかぜんぜんない。せめて鮭が死なない輸送方法ひねり出すくだりやれ。なにもかもうまくってる!!ってひとこと言って終わり。ダム開発の責任者をしていた人とが出てきた時におっ! やっと四苦八苦か! と思ったら、うーんうまくいってる! で鮭プロジェクトのくだりはおわり、あとはおっさんが彼氏いなくなって弱ってる女口説いてるだけ。だいたい、出てくる場所、砂漠じゃない、荒野であって砂漠じゃない。荒野と砂漠の違いしらないけど、なんか砂漠じゃなかった。「川もダムも、もとからある荒野で他人に運ばせた鮭放流してたら鉄砲水に流されたよ」をタイトルにするべき。

アラブ人がんばれよ。もうアラブ人が川をひく話やれよ。

アラブ人女性が井戸水運んでるところでも期待したのに。

井戸ってことは川を引いてこの人たちの暮らしが豊かになるみたいなくだりあるんだろうなとおもったら一切ない。

徹頭徹尾、中年が嫁ほうって若い女口説いてる。

鮭は関係ないってタイトルに入れろ。

ダム占拠とかもっとちゃんとやって欲しかった。下流にいる主人公たちを殺そうとダムを占拠するやつらがでてくるのだけど、ダム占拠ったらそうとうドンパチするだろうに、警備の兵隊を一人、素手で殺しておわり。なめとる。しかも手でバルブひねってる。ダムの放水をしようとして、二、三人がバルブをひねる、機械使わないで人力で。ひねると水が出る。鉄砲水くらって、主要人物みんな生きてる。

日本のテレビ局がつくるポンコツ映画くらいポンコツ。

もう、恋愛要素以外みんなご都合なフィクション。いかに男女間をこじらすかしかフォーカスしてない。はああああ。

パッケージに書いとけよポンコツ恋愛映画ですって。鮭はつりません、イエメンではもう川があってダムがあって鮭を運ぶだけです、鮭を運ぶ装置はだれもつくろうとしませんが突然でてきます、イギリスからイエメンにヘリコプターで運びますって。

なんのために専門家の主人公出張ってきたんだよ、イエメンで川つくって鮭の生育環境ととのえろよ、なんで場面切り替わったらぜんぶおわってんだよ。

ああーはらたつー。
たぶん、序盤で乗り気じゃなくてこんなのできやしないっていってた主人公が乗り気になって、家庭の不和もあってってなったら、これは主人公がプロジェクトの成功を通していっちょ前になる話じゃんって思わせてからの、グズグズの何も面白くねえ恋愛話だからはらたつんだと思う。はじめから恋愛物ですっていわれりゃ怒んないのに、なまじ鮭の放流プロジェクトみたいなこと言ってくるから腹がたつ。

ペントハウス Tower Heist をみた。

ペントハウス Tower Heist をみた。

自分の職場の偉いお金持ちに騙されたマンションの支配人が義憤に燃えて立ち上がる話。
自分の年金とか同僚の年金とかを運用すると言って使い込んだ金持ちから財産を盗み出す話。
とても面白かった。
仲間割れとか実はメンバーがまだいたとか、盗んだものの隠し場所とか。
メンバーみんながクールに仕事をやり遂げていて面白かった。いきなり隠し玉というかだまし討ちみたいな仕掛けが出てくるんじゃなくて、それまでで紹介されたものしか使ってなかったのがすごくよかった。

ただ、主人公の取り分とかがあまり納得行かなかった。
途中でロビンフットロビンフットいってるので、ロビンフットのように貧しく困ったひとを助けられればそれでいいってことなのかもしれない。
だけどそこは他の人と同様か、余計なわりをくった分だけ、しっかりと取り分をとって欲しかった。いまどき、義賊なんて鼠小僧じゃないんだし流行らないと思う。
自分たちを騙した金持ちに復讐を果たすことが目的っていうのなら、まあそれでいいのだけど、あんまり憎んでる感じじゃなかったし、主人公もちゃんと報酬もらってハッピーになりましたよっていうことがわかればもっとスッキリ見終われたと思う。

結局主人公だけ逮捕されるのだけど、仮に保釈金とか罰金をはらって保釈されたとしても、その分取り分が減ってるわけだし、やっぱり義賊だからみんなを助けて、金持ちをやっつけたらハッピーエンドなのかなというかんじ。

ロビンフットはあまり知らないけど、ロビンフットを少し調べると、"最後に一修道女の裏切りによって非業の死をとげたことになっている"とかでてくるので、じゃあ主人公は弁護士(女性だった)が司法取引で主人公以外全員保釈で妥協した(= 裏切られた) ので逮捕されて終わりなのかということになって余計もやもやする。

なんか手段を目的にしてしまってる感じがする。友達がひどい目にあわされた腹いせにやっつけるだけだったのに、自分がアンハッピーじゃしょうがない気がするんだけど。
そんなに腹が立ってたんだろうか。そんなに怒ってたならまわりくどいことしないでぶっ転がすチャンス何度もあったのに。結局逮捕されるなら一緒だし。
主人公が義賊的な英雄行為に酔ってただけってならなんか納得できる。そんな気がしてきた。そういう事ならあんまりおもしろくないな。おまえがなんぼのもんじゃいって感じ。

雪 で はしゃぎました

雪が降っていたので、往路はバスに乗ったのだけど、復路ははしゃいで歩いて帰ってきた。

はじめのほうこそよろこんで雪を踏みしめていたのだけど、じょじょに人通りの多い道にでてくるにつれて雪道がぐずぐずで汚くなってきて元気がなくなっていた。

とどめに、家まであと数百メートルのところでついに足を滑らせて転んでしまった。ジーンズはダメージジーンズになったし、膝がダメージ膝になってしまった。とても痛かった。

 

以下、小粋なジョーク

「ノックノック 」

「どなたですか? 」

「膝です。 」

「どんな膝ですか? 」

「足を滑らせて堅いアスファルトにたたきつけられた膝だよ!! 」

パチンコ屋でうんこ

今日晩御飯をそとでたべることにして、オムライスをたべたのだけど、
帰りの道道、うんこしたくなっちゃって、パチンコ屋のトイレを借りることにした。
パチンコ屋の中はものすごい騒音で、まるで滝壺のようじゃないかと思った。
パチンコ屋に人が集まってるのはずっと不思議だったけど、滝壺に人がわんさといるとおもったらそんなに違和感を感じなかった。

ゲーセンがつぶれた

 数年来通っていたゲームセンターが潰れることになった。

 最後の大会にはひとがあつまらず、みかけたことのあるひとばかりだった。集まった1人に、まだ数えるほどしかあったことがない友人になったばかりの人がいた。ただ、僕は彼の人となりをそれなりに知っていたと思う*1彼は大胆でなく、思い切りもよくないが、よくこらえ、くじけない。

 間違いなく今日で今生の別れだった。多生の縁とは言うが、今生ではこれきりだ偶然会えたとして、数日、数カ月ならばおもいだしもするだろうが、1年もたってしまえば顔も思い出せないだろう。いまやだれもが窓口となるような連絡先をもっていて、別れはファンタジーな存在であるが、僕は数回しかあったことのない彼の連絡先をしらないし、名前もしらない。彼のキャラクターに表示されたプレイヤーネームしかしらない。

 「あ、自分そろそろバイトなんで」「それじゃあ」 と挨拶をして、彼と僕とは今生の別れを果たした。これまで、自分の存在感に、いままで自分と親しくなってくれた人は手持ち無沙汰のあまり手遊びで影絵をはじめてしまったときくらいにはふっと自分を思い出してくれるのではないかというくらいの自信を持っていたが、それがどれほど自意識過剰であったかと思う。彼は二度と僕を思い出しはしないし、きっと僕も忘れるに違いない。強い酒をあおった時の喉の熱さのような友人だった。

 二度と会えないとわかってこれほど安易で姑息でアドホックな関係であったのかと知った。彼にまったくもってこれっぽちも何の影響を及ぼさなかったという確信に感動すら覚えた。

 

*1:ゲームを通じてではあるが正しいはずだ

おとうと をみた。

おとうと(映画) をみた。

あまりおもしろくない。
姉と弟とかいわれてもなんかもう全然わからんかった。アホたれのおっさんが好き放題してみんなが仏心出すからつけあがる話。
死ぬまでのどこかで張り手一発かましてけじめ付けるべきだったのに。

全編に "ここは本筋じゃないんで気にしなくていいです" みたいなところがあって、好きじゃない。
なんか娘さん軽いし、乗り換え上手っていうか、軽すぎてひくし。婆さんはうっとしいだけだし、婆さんのあしらい方もリアルじゃないし。焼酎点滴に入れたら死ぬし。おとうとの死に際がめちゃキレイ、よく喋るし、血色いいし、手はふっくらしてるし、肌にハリがあって、髪の毛もフサフサで、ほんとにこの人死ぬんですか? っていうか、なんていうか、ぜんぜん臭いしなさそう。東京と大阪の間を休まずドライブしても全然つかれてないし。死ぬことになったらみんな優しいし。おかしい。資金も人員カツカツのターミナルケア施設のお姉さんがあんなに健康そうだし。葬式のお金はどっからでたのっていうのもあるし。薬局は潰れないし。
こういう、どうでもいいところが適当っていうかテンプレだったりファンタジーなのってあんまり好きじゃない。気にするなっていってもどうしたって気になる。

婆さんが最後、締めくくりに許しをあたえてるけど、どうせ自分が似たような境遇だから同情してるだけで、我が身可愛さもあっての発言だし、こういう輩に情けをかけるとろくなことねえぞっていう映画。死んだら許されるわけじゃないし、死んだら美談じゃないし、わけわかんねえ鳥と金物の洗面器遺して死ぬとか冗談じゃない。

情に厚くない現代的な若者だから理解できないんだと思う。