シンエヴァンゲリオンをみた

エウレカセブンシドニアの騎士を良く混ぜて自分語りと思い出補正かけたみたいな作品だった。

そんなに面白くなかった。
戦闘シーンは最初の戦闘以外ぜんぶつまんない。なんかこうもっとあったろうという感じある。前は壁走りとかパルクールとかかっこよかったのに。

だいたいくるくる回って弾を撃ってる。

戦艦もボディアタックばっかりしてる。

「誘導弾全弾発射!」でおおっ!ミサイルの軌道が!と思ったら撃った瞬間ぜんぶあたる。ミサイルが飛びまくって機銃で落としまくってみたいなシーンが見たかった。戦艦が終始体当たりしてる。

他には特にエヴァンゲリオンの親子喧嘩は本当にひどいと思う。笑うシーンなのかな?と思った。

内容的にはミサトの吶喊から盛り上がる。そこからは夢中になって見てしまう。

とはいえ、なんというか、エヴァファンから解き放たれるため、エヴァファンを解放するための儀式であって面白いとか面白くないとかではないなと言う感じだった。

終劇の文字を見て、あぁやっと終わったんだなという感じがした。とても心が軽くなりスッキリした。

未完の物語を忘れずにいるのはこんなにストレスになっていたのかと思い知った。

劇場をでで、トイレにいったらおしっこが1リットルくらい出てスッキリした。

 精神と肉体が同時に補完されました。

アニメファンとしては出来の悪いエウレカセブン、出来の悪いシドニアの騎士と思ったけど、エヴァンゲリオンファンとしては見に行ってよかったなと思った。

なんかこう感動が無いのはテーマがないからだろうな。エヴァンゲリオンにはテーマがない。

 

以下ネタバレ含む

 最初は庵野秀明の自伝的映画なのかなと言う感じでとてもじんわり染み入るところがあってもとてもよかった。色々あって落ち込んだけどみんなが優しく声をかけてくれたから立ち直れました。みたいな。

 ファーストロットがLCLになったあたりからつまらない。自分語りパートとエヴァンゲリオンパートが折り重なってきて、「今、エヴァンゲリオンがいいところなんだから自分語りはやめろ!」みたいになる。

 スタジオからカヲルとかを送りだすシーンがめちゃめちゃ寒い。シンジとゲンドウの記憶にスタジオがあるはずもないので庵野秀明がキャラにずっと完結させなくてごめんねっていう映像だとおもうんだけどなんで観客にそんなの見せるのか理解できなかった。映画に無関係な映像入れないでほしかった。

 戦闘シーンは本当にひどい。最初のエッフェル塔はとてもよかったけどそこだけ。アニメではなくて特撮のようだった。特にエヴァンゲリオンのチャンバラがひどかった。あんまりひどいし、途中から左右対称に動いてんじゃんダッサと思ったら、トレースしているのだ!一対なのだ!とか言ってて嘘こけと思った。

シン弐号機と8号機の出撃も、スラッとしたロボットが板に乗って出撃。これカットバックドロップターンするわ、と思ったらカットバックドロップターンしなかった。かなりがっかりした。

いいところもあって、パリで何してるかがすごくわかりやすかった。誰も作戦概要とか喋ってないのに、あの棒みたいのを投下してユーロネルフに物理的に接続してあとはみんなでアタック仕掛けてるんだなとわかって、すげーと思った。ところでなんでユーロなのかなあと思ってみてたら、弐号機のパーツがどうとか言っていて、ああこの人たちは弐号機の予備品の保管庫を強襲してんだな。なるほどなあと、とてもわかりやすくてよかった。

途中に色んなものが出てくるのにSF的な引っかかりというか「ん?なにそれ?どういう理屈?」みたいなところがなくてよかった。小難し過ぎてなるほどわからんという感じもあったけど引っかからないのは見やすくて良い。

長髪の綾波がとってもかわいい。第一声が「碇くんがエヴァに乗らないで済むようにしたかった」もとってもかわいい。なんかこう、スピンオフで百年後LCLからぽちゃんと実体化して、シンジそっくりの子孫にであって、碇くんをぽかぽかにしたいとかってぴたテンみたいな物語を始めてほしい。

そんな映画。