ゲーセンがつぶれた

 数年来通っていたゲームセンターが潰れることになった。

 最後の大会にはひとがあつまらず、みかけたことのあるひとばかりだった。集まった1人に、まだ数えるほどしかあったことがない友人になったばかりの人がいた。ただ、僕は彼の人となりをそれなりに知っていたと思う*1彼は大胆でなく、思い切りもよくないが、よくこらえ、くじけない。

 間違いなく今日で今生の別れだった。多生の縁とは言うが、今生ではこれきりだ偶然会えたとして、数日、数カ月ならばおもいだしもするだろうが、1年もたってしまえば顔も思い出せないだろう。いまやだれもが窓口となるような連絡先をもっていて、別れはファンタジーな存在であるが、僕は数回しかあったことのない彼の連絡先をしらないし、名前もしらない。彼のキャラクターに表示されたプレイヤーネームしかしらない。

 「あ、自分そろそろバイトなんで」「それじゃあ」 と挨拶をして、彼と僕とは今生の別れを果たした。これまで、自分の存在感に、いままで自分と親しくなってくれた人は手持ち無沙汰のあまり手遊びで影絵をはじめてしまったときくらいにはふっと自分を思い出してくれるのではないかというくらいの自信を持っていたが、それがどれほど自意識過剰であったかと思う。彼は二度と僕を思い出しはしないし、きっと僕も忘れるに違いない。強い酒をあおった時の喉の熱さのような友人だった。

 二度と会えないとわかってこれほど安易で姑息でアドホックな関係であったのかと知った。彼にまったくもってこれっぽちも何の影響を及ぼさなかったという確信に感動すら覚えた。

 

*1:ゲームを通じてではあるが正しいはずだ

おとうと をみた。

おとうと(映画) をみた。

あまりおもしろくない。
姉と弟とかいわれてもなんかもう全然わからんかった。アホたれのおっさんが好き放題してみんなが仏心出すからつけあがる話。
死ぬまでのどこかで張り手一発かましてけじめ付けるべきだったのに。

全編に "ここは本筋じゃないんで気にしなくていいです" みたいなところがあって、好きじゃない。
なんか娘さん軽いし、乗り換え上手っていうか、軽すぎてひくし。婆さんはうっとしいだけだし、婆さんのあしらい方もリアルじゃないし。焼酎点滴に入れたら死ぬし。おとうとの死に際がめちゃキレイ、よく喋るし、血色いいし、手はふっくらしてるし、肌にハリがあって、髪の毛もフサフサで、ほんとにこの人死ぬんですか? っていうか、なんていうか、ぜんぜん臭いしなさそう。東京と大阪の間を休まずドライブしても全然つかれてないし。死ぬことになったらみんな優しいし。おかしい。資金も人員カツカツのターミナルケア施設のお姉さんがあんなに健康そうだし。葬式のお金はどっからでたのっていうのもあるし。薬局は潰れないし。
こういう、どうでもいいところが適当っていうかテンプレだったりファンタジーなのってあんまり好きじゃない。気にするなっていってもどうしたって気になる。

婆さんが最後、締めくくりに許しをあたえてるけど、どうせ自分が似たような境遇だから同情してるだけで、我が身可愛さもあっての発言だし、こういう輩に情けをかけるとろくなことねえぞっていう映画。死んだら許されるわけじゃないし、死んだら美談じゃないし、わけわかんねえ鳥と金物の洗面器遺して死ぬとか冗談じゃない。

情に厚くない現代的な若者だから理解できないんだと思う。

The Hangover をみた。

The Hangoverをみました。一作目です。
おもしろかったです。
最後の写真はちょっと期待したけどおまけ程度だったので、ちょっと残念でした。
アランがちょっとかわいそうと思ったけど、バーテンダー目指してるっていってたのであまりかわいそうじゃなくなりました。
すごくリアルな雰囲気があって、特に、アランがオッパイから目がはなせないところとかすごくリアルでした。
台詞の英語が簡単で、なにも考えないでみたほうが良い映画だからかな、と思いました。

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 をみた。

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 をみた。
おもしろかった。ローワン・アトキンソンが真面目な顔してるだけで面白かった。
最後まで見終わったらあんまり思い出せないタイプ。
DVDの印刷だけみてミスタービーンみたいな感じかと思ったらジャッキーチェンの感じだった。
予想させられて予想を裏切られるとか予想させられて予想通りとか張り詰めてた感じが緩くなるみたいなプライマリな笑いが多くてわかりやすかった。
ジョニーイングリッシュは前作があるらしいけど、この二作目の映画から見たから、ジョニーイングリッシュがどうして元トップエージェントなのかよくわからなかったんだけど、最後まで見たらなるほどトップエージェントなんだなあと思った。なんでも運転出来るし。
内容で言えば、結局老婆の殺し屋で混乱した。ボルテックスは3人っていうから、老婆とフィッシャーとカギを奪った男と…… って数えたら3人こえちゃって、そこで "ボルテックスの3人" ってボルテックスのえらい人のことかと思って納得したんだけど、3人が全滅したのに老婆は最後にもイングリッシュを殺そうとしてて、ボルテックスって壊滅してないの? ってなってしまった。もしかして日本語字幕だと情報足りてないのかもしれない。
それと、暗殺阻止しても首相の前であれだけ大立ち回りしてしまえばもう完全にoutだろとも思った。
暗殺にしても口紅型の銃? を向けられて、首相とその他の皆様があれを銃だとわかったのがよくわからなかった。それ口紅ですけど…… ってならないのがみんなノリがよすぎると思う。

特典の監督が喋ってるのもちょっとみたけど全部見なおすのはいいかとおもって飛ばしながらみた。
映画とは関係ないDVD自体の話だけど、再生始めたのにずっとCMみたいのやってて始まらなくて、携帯いじってたら、本編再生とかのメニューが出てきて、悪い意味で映画館みたいだった。

God Bless America をみた。

映画のGod Bless Americaをみた。

わりとおもしろかった。
おっさんがキレて人をころしてまわる。女子高生も非日常の塊のおっさんにほだされる。
おっさんは、テレビ嫌いなのにテレビばかり見て、アメリカ人は攻撃的で優しさがないとかいいながら寛容さも無く人を殺して、独善極まるが、なんだかかわいそうなのでダークヒーロー的扱いになってしまうのが気に入らなかった。
だけど、実は脳に腫瘍がなかったり、元妻の再婚相手がすごくいいやつで、会えなくなった娘が救えないほど可愛くなくて、おっさんが不遇であるためのハシゴが次々外されて、おっさんに説得力なくなっていくのはよかった。
ラストの全米にむかって説教するところとかおっさんがかわいそうじゃないから全然つたわってこない。
説教の後に、かわいそうな自分を正当化するためのスケープゴートだった男に反論されて殺したり 、反論された直後に、「君はかわいいよ」って言ったあたり、自分の意見が社会的に正当であるかどうかを諦めたような感じがあってよかった。

おっさんはもっと自由になって、最終的には、おっさんがもっと理由のない殺人者に昇華して、なんとなく気に入らない奴を片っ端から殺す悪魔的な存在になっても良かったと思う。「そうしておっさんという恐るべき殺人者が誕生したんじゃよ……」みたいな、どこかの母親が言うことを聞かない子供をしかるときに、「あんまりいうことを聞かないと、おっさんが来るよ!!」 みたいな妖怪みたいな。
あとは、二人が組んだ時、最後2人はどうやって死ぬんだろう、やっぱり「君はすてきだよ」とかいって仲良く心中でもすんのかな思ったけど、そのとおりだった。いっそ本当にフランスで2人で暮らせばよかったのに。
音楽はナウい感じで耳に優しかった。

探偵はBARにいる をみた

お店でポップとかが張ってあって派手だった。松田龍平がでてたから見ることにした。
なんだかオシャンティー。モノローグとか。
暴力のシーンとかあるけどなんかライト。
小説を映画にしましたよっていう感じ。モノローグとか。
いろんな有名な人が出てた。
途中で専ブラ立ち上げたからあんまり画面見てない。
小説よんだらいいとおもう。
悲壮な音楽流れてたけど別に悲壮じゃない感じだった。
あと自殺じゃなくてガードとかに殺されるのが普通じゃないかなって思った。順番にみんな殺すまで野放しってガードどんだけ。
あとは食べ物がよく出てて物を食べるところが多かった。
おわり。

おとなのけんか をみた

おとなのけんか。まえに途中からみたことがあって、ちゃんと見たいと思っていた。なんどかレンタルしたんだけどいつも見ないで返却してしまっていたのをとうとうみた。
子供の同士の喧嘩で怪我をした子供の家に怪我をさせた子供の親がきて喧嘩する。4人も居るせいでちょっとした発言がだれかの琴線に触れて怒りをかったり共感を得たりして話が進まない話。
こどものけんかがオープニングに流れて、親同士が和解するシーンから始まって、徐々に、ゲロを吐いたりお酒を飲みだしたりして収拾がつかなくなっていく。
4人が入れ替わりたちかわり2 on 2になったり、1 on 1 +2になったりしておもしろい。
最後大人同士が和解するのかなと思ったけどそうではなくて、大人はグズグズの喧嘩をして子供同士はあっさり仲直りしていた。
コーラが吐き気を抑えるとかコーラは下痢に効くとかなんかアスピリンみたいだし、コブラーはまずそうだった。
あとは滝ゲロ。滝ゲロをしてたんだけど、滝ゲロがほんとにゲロしてるように見えて、なんども再生してみなおしたんだけど、ほんとにゲロしてるっぽかった。滝ゲロのビタビタから逃げる人たちもほんとに滝ゲロのビタビタから逃げる人みたいで、俳優ってすごいなって思った。
何度も再生して見てるうちに、この女優さんは人前で滝ゲロをすることを強いられたんだなとおもって、何かに目覚めそうになった。
I am a short temper sanovabitch!!!