ペントハウス Tower Heist をみた。

ペントハウス Tower Heist をみた。

自分の職場の偉いお金持ちに騙されたマンションの支配人が義憤に燃えて立ち上がる話。
自分の年金とか同僚の年金とかを運用すると言って使い込んだ金持ちから財産を盗み出す話。
とても面白かった。
仲間割れとか実はメンバーがまだいたとか、盗んだものの隠し場所とか。
メンバーみんながクールに仕事をやり遂げていて面白かった。いきなり隠し玉というかだまし討ちみたいな仕掛けが出てくるんじゃなくて、それまでで紹介されたものしか使ってなかったのがすごくよかった。

ただ、主人公の取り分とかがあまり納得行かなかった。
途中でロビンフットロビンフットいってるので、ロビンフットのように貧しく困ったひとを助けられればそれでいいってことなのかもしれない。
だけどそこは他の人と同様か、余計なわりをくった分だけ、しっかりと取り分をとって欲しかった。いまどき、義賊なんて鼠小僧じゃないんだし流行らないと思う。
自分たちを騙した金持ちに復讐を果たすことが目的っていうのなら、まあそれでいいのだけど、あんまり憎んでる感じじゃなかったし、主人公もちゃんと報酬もらってハッピーになりましたよっていうことがわかればもっとスッキリ見終われたと思う。

結局主人公だけ逮捕されるのだけど、仮に保釈金とか罰金をはらって保釈されたとしても、その分取り分が減ってるわけだし、やっぱり義賊だからみんなを助けて、金持ちをやっつけたらハッピーエンドなのかなというかんじ。

ロビンフットはあまり知らないけど、ロビンフットを少し調べると、"最後に一修道女の裏切りによって非業の死をとげたことになっている"とかでてくるので、じゃあ主人公は弁護士(女性だった)が司法取引で主人公以外全員保釈で妥協した(= 裏切られた) ので逮捕されて終わりなのかということになって余計もやもやする。

なんか手段を目的にしてしまってる感じがする。友達がひどい目にあわされた腹いせにやっつけるだけだったのに、自分がアンハッピーじゃしょうがない気がするんだけど。
そんなに腹が立ってたんだろうか。そんなに怒ってたならまわりくどいことしないでぶっ転がすチャンス何度もあったのに。結局逮捕されるなら一緒だし。
主人公が義賊的な英雄行為に酔ってただけってならなんか納得できる。そんな気がしてきた。そういう事ならあんまりおもしろくないな。おまえがなんぼのもんじゃいって感じ。