Looper

19/01/26
Looperをみた

タイムトラベルもの。未来はほとんど舞台にならない。設定は荒いけど世界観とか室内の様子がよくできててなんだか納得してしまう。現代でも未来でもない少しスチームパンクで少しディストピアな感じの世界が説得力がある。序盤とんでもなく退屈だけどありきたりな話ではないので耐えて最後まで見て良い。
未来の犯罪組織が送り込んでくる殺害対象を現代の処刑人が殺すという謎の職場とそこから足抜けするには未来から送られてくる将来の自分を殺す必要があるというルール。
主人公は処刑人の一人。処刑人というのは、未来の犯罪組織が過去に送り込んでくるターゲットを殺す人。処刑人をやめるにはターゲットと同様に未来からおくられてきた将来の自分を自分で殺さなければならない。

主人公は処刑人を足抜けしたあと、未来で自分に殺されるまで生きていることを逆手にとり一流の殺し屋になる。しかしいざ自分に殺されために過去におくられるというときにたまたま居合わせた妻まで殺されることを知って大人しく死んでられねえ未来を変えてやると現代で大立ち回りをする。現代の主人公はあいつやらないと自分がヤバイということで未来の自分を倒そうとするという話。
タイトルのループというので、何がループなのかなルーム?もしかして退屈な日常がループしてる!?とか退屈すぎる最初の10分でかんがえるけど全部外れだった。飽きない感じに細かく驚かされるところがあって良い。
まあまあ面白かった。また見ようとは思わない。

 

以下みようと思わなかった腑に落ちなかったところ
現代の警察組織が未来の犯罪組織の支配下にあるのは何故か。
何故、未来の警察は過去を利用した犯罪を取り締まるためにタイムトラベルをしないのか。
タイムマシンは封印された‥‥の説得力がなさすぎる。使ってよかった時代でタイムマシン使ってしまうだろうし、現に犯罪組織は使ってる。何をもって封印なのか。
秘密裏にタイムトラベルというが、タイムトラベルは金銭の流れやエネルギーの消費から特定できるのではないか。
精密な転送ができるのならば現代人に殺させる必要はなく未来で殺して過去の処理施設に直接送ればよいのではないか?
未来は一点に収束する、過去によって未来は書き換えられるという立場なのか、過去と未来は無限に分岐しているという立場なのかイマイチわからなかった。未来の自分を殺しそこねた主人公と、未来自分を殺して一流の殺し屋になった主人公が共存している点で、パラレルな立場と思わせておいてガンガン過去か未来に影響している。
途中で現代と未来の主人公の記憶のリンクの設定がなくなって別の個人として活動しているのに、主人公が自分を撃った傷が反映されてしまう。途中で別の人生を歩み始めたのでパラレルな存在になったのかなと納得していたのに傷が反映されてしまう。
傷が反映されてしまうならば腕を落とせばよいのに何故か心臓を打つ。
記憶が反映されているならレインメーカーとの交流の記憶やレインメーカーがまだ善悪に染まっていないという認識も共有されただろうになのに執拗に狙う。
レインメーカーの母がもうちょっとレインメーカーの言うことを真に受けてたり正しい判断が出来る大人なら主人公死ぬ必要なかった。
レインメーカー単体で未来の主人公を圧倒できたのに母があまりに足手まといすぎる。
レインメーカーならなんとかできるのに母が息子の賢さを信用せずに自分が守らねばいけないと足手まといをするのほんと見てて嫌だった。
TKって設定必要なくない?